地域の声 Voice

【なんでもトークの会】 ~地域に根差した談笑の場「心の拠り所」~

ふれあいサロン「なんでもトークの会」 代表 大江さん

(文中敬称略)

活動内容

「なんでもトークの会」(以下「会」という。)は、吉田西太田3区の住民を対象としたふれあいサロン*です。地元の自治会館で月2回開催されており、地域の話題で会話が弾む談笑の場として、住民の居場所となっています。

 また、近くの福祉施設の利用者が参加することもあり、初めての方やお久しぶりの方を分け隔てなく歓迎する、ご近所同士の温かさが感じられます。まさに地域の「心の拠り所」といえる存在です。

* ふれあいサロンとは…その地域に暮らす方が気軽に集える場のことです。集まることで「仲間づくり」「出会いの場づくり」「生きがいづくり」などにつながります。燕市社会福祉協議会では、この活動を応援するために支援を行っています。

●活動の一コマ紹介!

 7月14日(火)の会にお伺いしました。集まった方々から自然と地域の話題や最近の体調についての会話が弾み、和気あいあいとした雰囲気で会が始まりました。この日は、運営協力員3名を含む10名が集まり、さっそく本会貸出備品の輪投げを開始。「一人3回ずつね」「あぁ~惜しい!」といった元気な声が飛び交いました。

 その後も気になる新聞記事の話題などで盛り上がり、終始笑顔が絶えない時間となりました。

20年以上続く、地域の「居場所」としての歩み

―― 会の成り立ちについて教えてください。

 今から26年前に始まったと聞いています。当時、旧吉田町社協から前代表のもとへ、吉田町のモデルケースとして居場所づくりを目的とした「いきいきサロン」立ち上げの依頼(吉田西太田地域での取り組み)があったことがきっかけです。当初は有志が集まり、手芸を中心に活動していたそうです。数年後、参加者の高齢化に伴い、近場で集まりやすい場所を作るために、吉田西太田地域全体ではなく区ごとに分かれて開催することとなり、その際に名称が「なんでもトークの会」になったとのことです。

―― 大江さんは、どのような経緯で会に参加することになったのですか?

 きっかけは、半年ほど前に民生委員になったことです。この地区では「民生委員が会の代表を務める」という通例があり、それにならって代表に就任しました。過去に私の義母も参加していたため会の存在自体は知っていましたが、実際の雰囲気や詳しい活動内容は、代表になってから初めて知りました。

―― 初めて参加した時の印象はいかがでしたか?

 楽しみ半分、心配半分で会場へ行ったことを覚えています。これまで参加したことのない私が突然代表になるため、「どんな人がいるのだろう」「皆さんに受け入れてもらえるだろうか」と不安でした。しかし、いざ参加してみると温かく迎え入れてくださり、すぐに溶け込むことができました。

―― これまでの活動で印象に残っていることはありますか?

 3月に開催した「春の食事会」です。会としては、6月と12月にお弁当を注文して食事会を行っていますが、春と秋には吉田西太田の1区から4区までのサロンが合同で、持ち回り主催の食事会を開催しています。今年の春は、私たち3区が主催でした。当日は23名の方にご参加いただき、お弁当のほかに手作りの豚汁を振る舞いました。また、地域の方によるピアノ演奏のプログラムも用意し、皆さんにとても楽しい時間を提供できたと感じています。

―― 普段の活動はどのようなものを行っていますか?

 毎回決まったプログラムは設けていませんが、年に3~4回ほど保健師さんをお招きし、健康に関するお話や健康チェックを実施しています。また、場を盛り上げる工夫として社協から輪投げなどのレクリエーション備品をお借りして活用してきました。ただ、一通りの備品を借りつくしてしまったため、今後どのように楽しんでいただくか…悩みどころですね。

参加者減少に悩んでいない!?その理由とは

―― 悩みの話が出ましたが、サロン運営で他にも悩みや課題はありますか?

 活動内容を考える大変さはありますが、それ以外に大きな悩みや課題はありません。ありがたいことに参加者数も安定して維持できており、会の人間関係も良好です。また、3名の協力員のご助力のおかげで、運営もスムーズに行えています。

―― 他のサロンでは、参加者の確保や男性参加者がいないことを課題として挙げています。ここでは特に悩まれていないようですが、何か理由があるのでしょうか?

 正直なところ、「もう少し若い人が増えるといいな」という思いはありますが、現状で参加者不足は感じていません。また、男性の参加者も現在2名いらっしゃり、約1年半前に知人の紹介をきっかけに定期的に参加いただくようになりました。
 年月の経過とともに参加者の顔ぶれは変わっていますが、「参加者の方が、知人に声をかけて連れて来てくださる」という良い循環が成り立っていることが、順調に会が存続できている理由だと感じています。

―― 地域の福祉施設(以下「施設」という。)利用者も参加されると伺いましたが、参加者数の安定に関係があるのでしょうか?

 1年ほど前から、たびたび参加してくださるようになりました。日によって来られる人数は異なりますが、会の参加者数が安定している理由の一つになっていると思います。

―― 施設利用者が来られる際、活動内容の変更など、配慮されることはありますか?

 施設職員の方が一緒に同行されるため、特別に配慮することはありません。もともと参加される地域住民のなかにも足腰の不自由な方や、耳の聞こえにくい方がいらっしゃいますが、普段から難しいことはせず、隣り合っておしゃべりを楽しむなど、和気あいあいと過ごす雰囲気ができあがっています。そのため、今のところ特別な配慮の必要性は感じていません。

―― 施設利用者が参加された際、普段から参加されている地域住民との様子はいかがですか?

 事前に施設から参加の有無について連絡をいただくため、当日の地域住民の皆さんにも「今日は施設から参加されますよ」とお知らせしています。実際に施設利用者の方が来られると、実は多くが地元の方々です。古くからつながりの強い地域なので、「○○さん、久しぶりだねぇ」「最近はどうしてるの?」と会話が弾みます。地域と施設という枠組みを越え、馴染み深いお仲間同士として温かい交流が続いています。
 以前には、施設職員の方が「懐かしの歌」などの企画を用意してくださったこともあります。活動のマンネリ化を防ぐことにもなり運営側として大変ありがたく、参加者の皆さんの反応もとてもよかったです。

活動のこれから

―― 会が20年以上も続いてきた理由は何だと思われますか?

 会の雰囲気と、参加者の皆さんの人柄によるものが大きいと感じています。初めて来られた方を歓迎する温かな空気感と、誰もが分け隔てなく交流し合う様子が常にあります。そうした心地よい雰囲気が「また来たい」と思える定着の流れを自然に生み出し、長年にわたって会が続いてきた理由だと思います。

―― 今後の目標を教えてください。

 今の温かい雰囲気と過ごしやすい環境を維持していくことです。月2回の開催ですが、「毎回楽しみにしている」という声を多くいただいています。地域の話題を共有したり、お互いの健康を確認し合ったりと、地域コミュニティとして大切な役割を担っていると実感しています。そのためにも「行けばみんながいる、安心できる場所」であり続けられるよう、参加者の皆さんと一緒に活動を続けていきたいです。