地域の声 Voice

【燕第一地区支え合い活動推進委員会「おたすけ相談所」】~今こそ必要な地域の「つなぎ役」~

「おたすけ相談所」相談員の皆さん

(文中敬称略)

活動内容

 

「おたすけ相談所」は、燕第一地区支え合い活動推進委員会の活動の一つとして、平成26年10月に開設されました。日常生活でのちょっとした困りごとや心配ごとを気軽に相談できる場として、毎週火曜日・金曜日の午前9時から正午に、小池公民館となりの茶室「月のうさぎ」で活動しています。

 相談所の大切な役割は、「つなぎ役」であることです。

 たとえば、ゴミ出しや安否確認など、身近な困りごとが寄せられた際には、相談者と地域のボランティアをつなぎ、より専門的な相談は専門機関につないで解決をサポートします。

 また、民生委員児童委員や地域包括支援センター職員も相談所を訪れ、お手伝いが必要な方の情報を共有しながら、地域での支え合いを実践しています。

 他にも、話し相手や安否確認の電話を行う活動があります。電話では、天気や興味のある話題で自然と会話が弾み、和やかな空気になるよう努めています。ある相談員は、「電話に出られた時よりも、話していくうちに相手の声が明るくなるのが嬉しいです」と語ってくれました。

 相談員は、地域の有志が担っており、困りごとの相談はもちろん、「ちょっと話したいな」という方も訪れやすいように、お茶やお菓子を用意してくつろげる雰囲気づくりをしています。

 詳しくはこちら!

* 支え合い活動推進委員会とは…基本的に各地区のまちづくり協議会エリアにおいて、地域の個人や団体が連携して「いつまでも安心して暮らしていける地域づくり」に取り組む組織

協力しながら一人ひとりの声に寄り添う

―― なぜ相談所の運営に携わろうと思ったのですか?

Aさん「退職して時間の余裕があった頃に、まち協の会長から頼まれ、軽い気持ちで引き受けました。他地域の事例を映像で見せてもらえたので活動のイメージもしやすく、心理的なハードルはあまりありませんでした」

Bさん「昔、近所の高齢者が困りごとを抱えていても、自分も含め地域のみんなが傍観者だったことがありました。知識があれば寄り添えたのかもしれない…という後悔があり、相談員の話を聞いた時に『やってみよう』と思いました」

Cさん「相談員はバランスを考慮し、6地区から1人ずつ選任されています」

* まち協とは…まちづくり協議会の略称。おおむね小学校区単位で構成されており、自治会や小中学校、子ども会、老人クラブ、など地域内の多様な団体が関わりながら、住民主体でまちをよくする活動を行う組織

―― 活動のやりがいや心がけていることを教えてください。

Cさん「話し相手や安否確認で、『待っていました』とばかりに嬉しそうにお話しされると励みになります」

Dさん「体調不良で相談所の利用を休んでいた地域の方が回復し、先日再開されたのをとても嬉しく思います。また、相手の様子に気を配り、電話ではゆっくり話すなど心がけています」

Eさん「相談員という立場なので、個人情報の取り扱いには細心の注意を払っています。生活状況などデリケートな内容を伺う時は、聞き方にも気をつけています。また、電話は相談員が持ち回りで担当しており、前回の様子や暮らしの変化などの情報を共有しています」

Fさん「相談を受ける立場としての知識をつけるため、研修会への参加や相談員同士の情報交換を行っています。介護職経験のある相談員から介護の知識を教えてもらうこともあります」

活動をより広く 仲間とともに地域を支えたい

―― 相談所の取り組みはどの程度地域に浸透していると感じますか?

Fさん「これまで、サロンや自治会、老人会などで活動をPRしてきましたが、認知度はまだ高いとは言えません」

Dさん「ただ、相談所の周知カードを電話のそばに置いて、困った時はかけようと思っているという方もいると聞き、励みになっています」

Aさん「深刻な相談をする場所だと思われる方もいます。以前は相談所の看板を目立つように置いていましたが、『入るところを見られたくない』という声があり、今は小さな看板を会場前に置くだけです」

Eさん「ゴミ出しや除雪など、暮らしのちょっとした困りごとも相談できる場所だということを、もっと伝えていきたいです」

―― 地域で活動する方々との関わりはどうですか?

Bさん「昨年11月に、地域のサロンの協力員との意見交換の場がありました。そこでは、自治会長や民生委員児童委員は住民のちょっとした困りごとの相談を受ける機会が多く、負担になっていることが分かりました。そうした相談こそ、相談所につないでほしいと思っています」

Eさん「相談所に来られる民生委員児童委員の方もいます。地域の課題を共有することで気持ちが軽くなると思いますし、地域を支える方々にとっても安心できる場になればと考えています」

「おたすけ相談所」のこれから

―― 相談員として課題に感じていることや目標を教えてください。

Eさん「コロナ禍以降、外出の機会が減ったことに加え、『他人のプライベートには干渉しない』という風潮もあり、ご近所同士での情報交換が少なくなっています。そのため、地域で困りごとを抱えている方が見えづらくなっているのが課題です」

Fさん「加えて、近所だからこそ知られたくないこともあると思いますが、今だからこそ、相談所の存在が必要です。会話するだけでも心が軽くなります。愚痴やおしゃべりをするくらいの気持ちで来られる場所にしたいです」

Aさん「自治会や民生委員児童委員とより強く関係を築き、困っている方の情報を共有していただき、みんなが暮らしやすい地域にしていきたいです」